あなたの愛車ですかぁ、、そう問われると愛してやまない車がありますね。
日本でいうところの
いわゆるバブル時代に、イタリアで生まれた生粋のスポーツカー!!!
栄華と衰退
そんな時代の公道に君臨したクイーンである。
1989~1994年
キングではなくクイーンとしたのは理由があります。
12気筒車と比べると比較的コンパクトであり、ボディラインには繊細な美しさがあります。
華奢な雰囲気を漂わせ。。
華やかながらも慎ましい姿は品があり、やはりクイーンと呼ぶに相応しい。
ある評論家のレポートをご紹介したい。
~そのパワートレイン・レイアウトが画期的なのだと言われる。縦置きエンジンと横置きギアボックスを組み合わせ、そこにドライサンプル潤滑方式という援護を加えて、パワートレインの搭載位置、重心を一気に低めたと。
そこへリア・マウント・ラジエターをも採用して、Z軸回りの慣性モーメントも激減させたと。
一体式のフェール・タンクを乗員とエンジンの間の低い位置において重心位置の変化を防いだと。
しかも、そうした個々の要素だけではなく、その集積としての全体構成を最適化して、車両重心位置をミドエンジンカーとして理想化しながら、さらにそのY軸とZ軸成分についてはドライバーのヒップポイント≒重心に見事に一致させていると。
もちろん、その通りである。
パワーユニットの重心は13cmも下がり、車両重心も5cm下がっている。劇的な改善だ。
燃料の残量変化による影響を極端に嫌った重心位置の考え方など、殆んどレーシングカー並みである。
これでもしロングホイルベースにしてドライバーを車両Y軸上の正の領域に置けば、マクラーレンF1のようにそれこそ今日のF1的な構成にすらなる。
なのに、ホイールベースを短く抑えてスポーツカーとしての運動性能を上げ、ドライバーのヒップポイントを車両重心に重ねることでスポーツカーとはどうあるべきかの解答まで見せているのがクイーンなのである。
スポーツカーとしての物理的な資質を決するレイアウトを徹底的に追及したのがクイーンなのだ。そこには驚くほどに妥協がない。
ロードゴーイング・スポーツカーにとってミドエンジンとはいったいどうあるべきものなのかという究極的解答のひとつがそこにはある。
ロードカーという予条件に屈することなく、しかし、擬似レーシングカーを作ることに終わってもいない。
傑作というしかない。~
この様な車なのである。
華奢で美しく、、スポーツカーとしての理想も追求したスぺシャルな公道のクイーンである。
だが
時代はクイーンをポンコツ扱いにしてくれた。。
古き良き時代の名残があるイタリア車であるから、日本の車とは求めていることが違うのである。
それを理解できない人も多々いれば、そのような扱いを受けた程度の悪い個体も多数である。
とある評論家が言った
このクイーンは真っすぐ走らないどころか、車線を吹っ飛び臨死体験できる。。とね。
正常な個体ならそんなことは無い。
だが、この馬鹿の言葉は僕に味方をしたんですね。
お陰で価格は低迷しており、当時20代の僕が相当頑張れば何とか買えた訳ですから。
奇跡的に
地元のワンオーナーで、正規店の購入そのままフルメンテの個体でした。
絶対条件のトップが外せるタイプで、内装がブラック以外のアンダーカラーが純正を保っていること。
整備記録フル完備で走行距離の証明が出来るなど、、すべて満たしており
田舎で出会うには十分に奇跡な個体である。
走行距離は3万キロで手元に来たクイーンには、その後もタイミングベルト交換を複数回と足回りのブッシュ全交換&ビルシュタイン ショックのオーバーホールなど、、十分な愛情を注いで今も手元にある。
未だに愛してやまない
いや
本当に愛がとまらなくて、乗る瞬間は未だに緊張感が漂う。。
4000回転を超えたあたりから官能が姿を見せ、、アクセルのオンオフで6000~7000回転を彷徨う快楽は狂いそうである。
クイーンのV8+アルカーノが奏でる官能的なハイトーンは、、色気を超えてドエロモード全開でございますから。。
しかも
空間を包み込むような吸気音と合わさるのだから、それはもう狂気の沙汰としか言いようが無く。。
その官能をトップレスで直に受け止めるのは、、まさに快楽の極みである。
また
快楽の果てに
佇む姿は美しすぎて、見つめるたびに心が震える。
世間的には
後のモデルが名車と言われているが、クイーンたる装飾は無くなりボディは豊満気味で華奢な雰囲気は消えた。。
パワステを得た操作感は軽く、MTもスコスコ入るので快適である。
もう普通なのだ
そこから先のモデルはそれが更に顕著になってゆき、クイーンたる美よりもキング的な威圧すら感じられ、近年のモデルになるほど超絶ハイトーンも徐々に影をひそめるのである。
後のモデルが失った
色気と狂気そして品
それを華奢な姿で持ち得るクイーンは、カリスマ・エンツオフェラーリが存命中最後に開発された車である。
生まれからしても、後のモデルとは決定的に違うのである。
もう
名車としか言いようが無い。
以上
くるま馬鹿の戯言でございました🎵
※補足しておくと好みの問題なので気にしないでね。
威圧というか迫力と高級感&カッコ良さを求める人と、美しい女性的な車を求める人では違うから。僕は女性が好きなだけ^^:
クルマ以上に自分が映えてないとね!服は大事ですよ🎵
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